法人でしかできない、霊長類を用いたユニークで重要な研究に取り組む
霊長類医科学研究センター 主任研究員 浦野 恵美子
2016年の着任を契機に、霊長類研究に携わるようになりました。ウイルスの巧みな生存戦略に惹かれ、学生の頃から主にHIV研究を継続してきましたが、動物を用いた経験は無く、戸惑いつつスタートしました。
最初は、HTLV-1の霊長類モデルを確立する研究でした。HTLV-1もHIVと同じレトロウイルスですが、特性が異なるため、解析手法とサル実験を並行して立ち上げ、世界に先駆けてHTLV-1感染霊長類モデルを確立しました。
COVID-19では、高齢者での高い重症化リスクが報告されており、世界的にも貴重な高齢ザルを加えた検討で、カニクイザルモデルがヒトのCOVID-19病態を良く反映することを示しました。
両モデルは医薬品開発の評価系としても有用であり、複数のワクチンや治療薬の有効性評価を進めています。
今後も、ここでしかできない前臨床試験の要となる研究に責任を持って取り組みます。
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