解説文 |
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生物学的マーカー(あるいは、バイオマーカー)は、生体がさまざまな環境因子の暴露を受け、健康な状態から疾病状態に至る連続的な変化をとらえるための指標である。食事を、経口的な食べ物あるいはその中に含まれる各種成分の“曝露”と考え、食事摂取量の指標として生物学的マーカーを用いることがある。食事摂取量を表す生物学的マーカーは、(1)ある特定の物質の摂取と排泄との間の代謝バランスを示す指標(例:ナトリウムやたんぱく質摂取に対する尿中ナトリウムあるいは窒素排泄)。これは、時間軸を有し、摂取の絶対量に換算することが可能である。(2)生体成分(体液、組織、等)におけるある特定の物質の濃度に基づく指標(例:各種ビタミンの血清中濃度)。これは、時間軸を持たず、摂取の絶対量には、直接、換算できない。
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