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令和6年能登半島地震 特設ページ
- ご高齢の方、慢性疾患をお持ちの方へ(2024.2.2)
- 食中毒・感染症に気をつけましょう!(2024.2.1)
- 災害栄養QA本が無料公開中です!(医歯薬出版株式会社)
- 手に入った場合は 水分と食事をしっかりとりましょう!(2024.1.23)
- 急に食事量が増える時には ご注意を!(2024.1.18)
ご高齢の方、慢性疾患をお持ちの方へ(2024.2.2)
- ついつい、お子さんやお孫さんに配慮して、食事を遠慮してしまうかもしれません。でも、あなたが元気でいることが、ご家族や周りの方の元気につながります。
- 手に入る場合は、水分をしっかりとりましょう
- 水分が不足すると、疲れやすい、頭痛、便秘、食欲の低下、体温の低下などがおきやすくなります。
- 血流を良くする、血圧や血糖をコントロールするためには、水分をしっかりとることが大切です。
- 手に入る場合は、しっかり食べましょう
- 体温や身体の筋肉を維持するためにも、手には入った場合は、食事をしっかり食べましょう。
- ゼリー飲料や栄養素を強化した食品等が届いたら、積極的に食べましょう。
- ご飯類は、袋にいれてお湯につけて温める、汁にいれて雑炊のようにする、パン類は牛乳やジュースに浸すと食べやすくなります。
- 飲みこみにくい方へ
- 日頃から飲みこみにくいと感じる方、食事や飲み物を飲んだ時にむせる方は、次のような工夫をしてみましょう。
- ◆食事をする時には、横になったままでなく、座って食べるか、少し身体を起こして食事をしましょう。
- ◆食事の前に少量の水で口を湿らせましょう。
- ◆食品と水分を交互にとりましょう。
- ◆袋に入っている状態の時に、つぶしたり、ちぎったりして、食べやすい大きさにしましょう。
- 身体を動かしましょう
- 避難所生活では、身体を動かす量が減りがちです。食べることだけでなく、身体を動かすことも考えましょう。
- ◆脚や足の指を動かす。
- ◆かかとを上下に動かす。
- ◆室内や外を少し歩く。
- ◆軽い体操
食中毒・感染症に気をつけましょう!(2024.2.1)
- 現在、新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症、ノロウイルスなど食中毒の発生もみられます。
- 食中毒に気をつけましょう
- 流水が使えないときは、避難所の手指用アルコール剤または、ウェットティッシュを使いましょう。
- 流水が使えるときは、調理の前、 食事の前に流水と石鹸で手を洗いましょう。
- 病気の感染を予防しましょう
- 避難所の手指用アルコール剤や、ウェットティッシュ、流水が使えるときは流水でこまめな手洗い、うがい 、マスクの着用をしましょう。
- 下痢や風邪にかかった時の栄養管理
- ① 脱水予防のために、手に入った場合には、こまめに水分をとりましょう。
- 【例】水、お茶、果実ジュース、スポーツ飲料
- ② 手に入った場合には、消化がよく軟らかい食事をとりましょう。
- 【例】レトルトおかゆ、缶詰(煮物)
- ③ 手に入った場合には、ビタミン・ミネラル類を積極的にとりましょう。
災害栄養QA本が無料公開中です!(医歯薬出版株式会社)
- 医歯薬出版株式会社より、被災地でご尽力される医療者を支援するため、災害栄養QA本が今だけ無料公開中です!
- 「臨床栄養 別冊 災害・緊急時の食と栄養 いますぐ知りたいアクションQ&A」(笠岡(坪山)監修)も一部公開しています。
- 是非、ご活用ください。
- ※公開予定期間:2024年3月31日まで
手に入った場合は 水分と食事をしっかりとりましょう!(2024.1.23)
- 食事はとれていますか
- 不安で食欲がない、飲食物が十分に届かないなど困難な状況が多いですが、手に入った場合には、まずはできるだけ食べて、身体にエネルギーをいれましょう。
- 水分をとりましょう
- 飲料水やトイレが限られており、水分をとることを控えがちです。飲み物が手に入った場合には、我慢せずに、十分に飲んでください。
急に食事量が増える時には ご注意を!(2024.1.18)
- 能登半島地震において、これまで十分な食事がない状態が続いていました。
- 急に沢山の食事や炊き出し等を食べたことで、嘔吐や体調不良になる事例が報告されています。
- 絶食に近い状況から、急激に食べることでリフィーディング症候群のリスクにもなります。
- 注意点は、
- 栄養はゆっくりと増加させること、
- 段階的に進めること、
- 3~7日間かけて栄養目標量に達すること
- です。
- 具体的な例を以下に示します。
- 消化の良いものから 少しずつ増やすようにお願いします。
- 初めて炊き出しが入る避難所では、
- おかゆにしたり、良く煮込んで消化を良くする。
- 最初の数日間は小盛りにして、徐々に増やす。
- 可能であればビタミンB1やミネラルが補給できるように、おかずを充実させる。
- スポーツドリンクを提供する などを心がけてみてください。