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調理の可否やライフラインの復旧状況は、避難所の食事改善に関連しているのか?

概要
災害時は、食べやすさや食事による安らぎを求めて、温かい食事や汁物のニーズが高まります。ガスや水が使えると、お湯を沸かすことができ、温かい食事を食べることができます。そこで、調理の可否やライフラインの復旧状況が避難所の食事改善に関連しているかを明らかにするために、東日本大震災から約1か月後の避難所を調査しました。調査をした避難所は、宮城県A市内に開設されていた全避難所、81施設でした(回答率100%)。そのうち有効回答を得た避難所69施設において解析を行いました。

結果
調理ができない避難所に比べ調理ができる避難所では、食事の提供回数および主食、副菜の提供回数が多いことがわかりました。また、ライフラインの復旧状況では、ガスの使用の有無が調理の可否に大きく影響することがわかりました。ガスを使用できる避難所と使用できない避難所を比較すると、ガスを使用できる避難所では、バランスのとれた食事を提供できる避難所の割合が多いことがわかりました(主食、主菜、副菜がセットで2回/日以上提供)。

この研究から考えられること
災害時の食事状況を早期に改善させるためには、ガスを復旧させ調理ができる環境を早急に整備することが重要であることがわかりました。

本研究の論文

Nobuyo Tsuboyama-Kasaoka, Yuko Hoshi, Kazue Onodera, Shoichi Mizuno, Kazuko Sako. What factors were important for dietary improvement in emergency shelters after the Great East Japan Earthquake? Asia Pac J Clin Nutr 2014;23(1):159-166.

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