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要旨 |
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季節間での栄養摂取量の集団平均値の変動及び個人変動がどの程度みられるかを明らかにするために、24時間思い出し法による栄養調査を同一対象者に春・夏・秋・冬の計4回行なった結果、3大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)とエネルギーの季節変動は比較的小さく、食事内容の評価の栄養素比率については季節差がみられないことを示した。しかしながら、水分、植物性たんぱく質、植物性脂質、カリウム、ビタミンC、ビタミンE、食塩相当量、不飽和脂肪酸、食物繊維、マグネシウム、についてはその調査にあたって季節変動を考慮する必要性が示唆された。 |
著者、
雑誌名 |
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大脇淳子、高塚直能、川上憲人、清水弘之 栄養学雑誌 1996;54(1):11-18
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要旨 |
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栄養素や食品群別摂取量の個人内・個人間変動について明らかにし、栄養素や食品群別摂取量を把握する方法の問題点を検討するために、秤量法による食事調査を用いて行った結果、男女ともエネルギー、たんぱく質、糖質は個人内変動が小さく、短期間の思い出し法や記録法による食事調査でも個人の日常の平均的摂取量が把握しやすいと考えられた。反対にレチノール、カロチンなどのビタミン類や、飯類を除く食品群では個人間変動が大きく、これらによる食事調査では日常の平均的摂取量の把握には多くの調査日数が必要で、実施は非常に困難なことが示唆された。 |
著者、
雑誌名 |
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江上いすず、若井健次、垣内久美子、川村孝、玉腰暁子、林櫻松、中山登志子、杉本公子、大野良之 日本公衆衛生学会誌 1999;46(9):828-837 |
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